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不動産鑑定士が交流会で「適正評価」を「価値創造」に変えるための戦略
不動産鑑定士は、土地や建物の経済価値を判定する唯一の国家資格者です。しかし、鑑定評価書の発行という「点」の業務に終始してしまい、その後のクライアントの意思決定に深く関与できていないという悩みを持つ方も多いはずです。本記事では、不動産鑑定士が交流会を通じて「鑑定のプロ」から「不動産戦略のアドバイザー」へとステージを上げるための具体策を提示します。
目次
不動産鑑定士に今、求められている役割の転換
公示地価の調査や銀行の担保評価といった「ルーチン業務」の将来性に、不安を抱いている鑑定士は少なくありません。
「判定」から「コンサルティング」への飛躍
不動産鑑定の本質は、その不動産が持つ「潜在能力」を見抜くことです。交流会を通じて、出口戦略(売却・運用)を担う他職種と繋がることで、「評価して終わり」ではなく「どうすれば価値を最大化できるか」という提案が可能になります。
AI時代に生き残る鑑定士の条件
単純な査定はAIが代替する時代です。しかし、親族間の感情が絡み合う相続や、複雑な権利関係の調整、さらには特殊な用途の不動産評価など、人間同士の対話が必要な領域は、鑑定士の独壇場です。この領域こそ、人脈がモノを言います。
他士業連携が生み出す「鑑定プラスアルファ」の価値
鑑定士は、他士業にとって「最も相談しづらいが、最も必要とされる」存在です。交流会では、自らその扉を開きましょう。
税理士・弁護士との相続対策における三位一体の連携
不整形地や広大地など、財産評価基本通達による評価と鑑定評価が乖離するケースは多々あります。税理士と連携して「鑑定評価を採用すべき適正な理由」を論理的に構築することで、クライアントに多大な節税メリットを提供できます。また、遺産分割で揉めている弁護士案件では、公平な評価を提供することで、紛争解決の決定打を打つことができます。
公認会計士との資産評価・企業価値向上連携
企業の財務諸表における固定資産の減損会計や、事業用資産の時価評価において、会計士と鑑定士の連携は不可欠です。交流会を通じて会計士の「評価ニーズ」をキャッチアップしておくことで、企業法務・企業財務の最前線に参画できます。
土地家屋調査士との未登記物件・境界不明地解決
鑑定評価の前提となる物理的条件が曖昧な場合、調査士との連携が必須です。交流会で信頼できる調査士と繋がっておけば、評価作業そのものの精度とスピードを上げることができ、クライアント満足度の向上に繋がります。
「Honors」を活用した全国規模の案件開拓
「地方の物件だが、評価のセカンドオピニオンが欲しい」「特殊な物件なので、経験豊富な先生に相談したい」といったニーズは、地域を越えて発生します。「Honors」のような全国ネットワークに所属していれば、拠点に縛られず、自身の高い専門性を必要とするクライアントとマッチングすることが可能です。
まとめ:鑑定評価の力を、社会を動かす力に
不動産鑑定士は、適正な価値の提示を通じて、スムーズな取引と富の再分配を支える「インフラ」のような存在です。交流会という場を通じて、その知見を他士業の専門性と融合させることで、よりダイナミックなビジネスを実現しましょう。
