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加給年金を受給するための条件とは?行政書士が教える申請のポイントと注意点
加給年金を受給するための条件とは?行政書士が教える申請のポイントと注意点
年金制度の中には、要件を満たすことで受給額が加算される仕組みがいくつか存在します。その代表的なものの一つが「加給年金」です。加給年金は、老齢厚生年金を受け取る方に生計を維持されている配偶者や子がいる場合に加算されるもので、いわば年金の「家族手当」のような役割を果たします。しかし、この制度は受給するための条件が細かく定められており、自身が対象であることに気づかず申請漏れが生じるケースも少なくありません。本記事では、加給年金の受給条件や具体的な金額、申請を士業に依頼するメリットについて、行政書士法人オーナーズの視点から分かりやすく解説します。
目次
加給年金の制度概要と受給できる金額
加給年金は、厚生年金保険法に基づき、一定の条件を満たした受給者に上乗せされる年金です。この制度は、主に定年退職後の生活を支える家族の生計を維持することを目的としています。加算の対象となるのは、65歳になった時点でその方に生計を維持されている配偶者、または18歳到達年度の末日までの間にある子(障害状態にある場合は20歳未満)です。
加給年金の金額は、対象となる家族の構成によって異なります。例えば、配偶者の加給年金額は年間で234,800円(令和6年度価格)ですが、受給権者の生年月日に応じて「特別加算」が上乗せされる仕組みです。昭和18年4月2日以降に生まれた方の場合は、特別加算を含めて年間約40万円近い金額が加算されるため、家計において非常に大きな支えとなります。この加算は、配偶者が65歳になるまで、あるいは子が規定の年齢に達するまで継続して支給されます。
加給年金を受け取るための3つの主要条件
加給年金を受け取るには、受給者本人と対象となる家族の両方が特定の条件を満たしていなければなりません。主要な3つの条件を順に確認しましょう。
厚生年金の被保険者期間が20年以上あること
まず、受給権者本人の条件として、厚生年金保険の被保険者期間が原則として20年(240か月)以上あることが必要です。中高齢者の特例に該当する場合は、15年から19年の期間で満たされることもありますが、基本的には20年という長期の加入が前提となります。なお、共済組合等の加入期間がある場合は、これらを合算して計算します。国民年金の加入期間は厚生年金の期間には含まれないため、自営業期間が長い方は注意が必要です。
受給権者が65歳到達時に生計を維持している配偶者や子がいること
次に、本人が65歳に達した時点(または定額部分の支給が始まる時点)で、その方によって生計を維持されている配偶者や子がいることが条件です。生計維持とは、原則として同居していること、または別居していても仕送り等を行っており、対象者の年収が850万円未満であることを指します。事実婚の関係にある配偶者であっても、住民票上の世帯が同一であるなど、生計維持関係を証明できれば対象となる可能性があります。
配偶者や子の年齢および年収制限
対象となる家族の年齢にも制限があります。配偶者の場合は65歳未満であること、子の場合は18歳到達年度の末日まで(障害がある場合は20歳未満)であることが条件です。また、前述の通り年収制限もあり、恒常的な年収が850万円以上の場合は生計維持関係が認められず、加給年金は支給されません。退職予定がある場合や、一時的な収入増の場合は、その証明書類を提出することで認められるケースもあります。
加給年金の申請時に注意すべきポイント
加給年金は条件を満たしていても、自動的に支給が始まるわけではありません。また、他制度との兼ね合いで支給が停止されるケースもあります。
配偶者が自身の老齢厚生年金を受け取る場合の支給停止
非常に重要な注意点として、配偶者が自身の老齢厚生年金(加入期間20年以上、または共済組合等の加入期間を含めて20年以上)や退職共済年金、障害年金などを受給できる権利を持っている場合、加給年金は支給停止となります。つまり、夫婦ともに長く厚生年金に加入して働いていた場合、加給年金は受け取れない可能性が高くなります。共働きの世帯が増えている現代において、この規定に該当するケースは少なくありません。
振替加算への切り替えタイミング
配偶者が65歳になると、加給年金の支給は終了します。しかし、それによって完全に加算がなくなるわけではなく、配偶者自身の老齢基礎年金に「振替加算」として一定額が上乗せされる仕組みになっています。ただし、振替加算は配偶者の生年月日によって金額が異なり、若い世代ほど金額が少なくなります。大正15年4月2日から昭和41年4月1日までに生まれた方が対象であり、それ以降に生まれた配偶者には振替加算はつきません。
複雑な年金手続きを士業(行政書士)に相談するメリット
年金制度は改正が頻繁に行われ、個々の加入状況や家族構成によって受給の可否が大きく変わります。加給年金についても、過去の加入履歴の確認や生計維持の証明、戸籍謄本の取得など、申請には多くの手間と専門的な判断が求められます。特に事実婚の証明や、離婚・再婚が絡む複雑なケースでは、個人での対応が困難なこともあります。
行政書士法人オーナーズのような専門家へ相談することで、現在の加入状況から受給の可能性を正確に診断し、漏れのない申請を行うことが可能です。複雑な書類作成や公的な証明書の収集を代行することで、受給漏れを防ぐだけでなく、心理的な負担も軽減できます。自身のケースが加給年金の対象になるのか不明な場合は、まずWebサイトからプロのアドバイスを受けることを推奨します。
まとめ
加給年金は、要件を満たせば年間数十万円というまとまった金額を受給できる貴重な制度です。しかし、厚生年金の加入期間や配偶者の年収、他の年金との調整など、クリアすべきハードルは少なくありません。ご自身やご家族が条件を満たしているか正しく把握し、適切なタイミングで申請を行うことが、豊かな老後の生活を守ることに繋がります。制度が複雑で判断に迷う際は、年金の専門知識を持つ行政書士へ相談し、確実な手続きを進めていきましょう。
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