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行政書士試験の多肢選択式における配点と合格を引き寄せる得点戦略

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行政書士試験の多肢選択式における配点と合格を引き寄せる得点戦略

行政書士試験の合格を目指す上で、配点の仕組みを正確に把握することは戦略立案の第一歩です。特に「多肢選択式」は、記述式ほど難易度が定まりにくくはないものの、5肢択一式よりも深い理解が問われる独特の形式です。300点満点のうち24点という配点を「わずか」と捉えるか、「合否を分ける貴重な得点源」と捉えるかで、学習の優先順位は大きく変わります。本記事では、多肢選択式の配点構造から、確実に得点を積み上げるための実践的なアプローチまで詳しく解説します。

目次

行政書士試験における多肢選択式の配点構造

行政書士試験の多肢選択式は、与えられた文章の中にある4つの空欄に対し、20個の選択肢から適切な語句を選んで埋める形式です。この形式の配点ルールを理解しておくことは、試験本番での時間配分や見直しの優先順位を決める上で非常に重要です。

1空欄につき2点、合計24点の配点

多肢選択式は全部で3題出題されます。1題につき空欄が4つ(ア、イ、ウ、エ)あり、1つの空欄が正解するごとに2点が加算されます。つまり、1題あたりの満点は8点となり、3題合計で24点満点という計算になります。5肢択一式が1問4点であることを考えると、空欄2つを正解させることが択一式1問分に相当します。選択肢が20個もあるため難しく感じられますが、1つひとつの空欄は独立して採点されるため、確実に分かる箇所から埋めていくことで着実に点数を積み上げられます。

部分点の考え方と得点目安

多肢選択式の最大の特徴は、記述式とは異なり「部分点」という概念が明確である点です。4つの空欄のうち2つしか分からなくても、4点を獲得できます。合格ラインである180点を超えるためには、多肢選択式の24点中、少なくとも16点(3題合計で8つの空欄正解)から20点を目指したいところです。ここで高得点を維持できると、採点基準が変動しやすい記述式の結果に左右されにくい、安定した合格圏内に入ることが可能になります。

多肢選択式の出題科目と傾向

配点を理解した次は、どの科目から出題されるのかを確認しましょう。出題範囲が限定されているため、対策を絞り込みやすいのが多肢選択式の特徴です。

憲法と行政法からの出題

例年、多肢選択式は「憲法」から1題、「行政法」から2題出題される構成が定着しています。憲法では統治機構よりも人権分野の有名な判例が題材になることが多く、行政法では行政法総論や行政事件訴訟法の判例、あるいは法理が問われる傾向にあります。特に行政法は、5肢択一式や記述式でも高い配点を占める最重要科目であるため、多肢選択式の対策を行うことがそのまま試験全体の得点力底上げに直結します。

近年の難易度変化

かつては判例の有名な一節がそのまま空欄になるような平易な問題も多く見られましたが、近年は初見の未学習判例が題材になることもあります。しかし、配点構造は変わっていません。未知の文章であっても、文脈から論理的に語句を推測する力が求められています。知識の暗記量だけでなく、日本語の読解力や法的な思考プロセスが試される試験へと進化しているといえるでしょう。

多肢選択式が合否に与える影響

行政書士試験の合格基準は、法令等科目で122点以上、一般知識等科目で24点以上、かつ合計で180点以上という3つの条件があります。多肢選択式の24点は法令等科目に含まれます。記述式の60点はブラックボックスになりがちな部分があるため、多肢選択式で8割程度の得点を安定して確保できると、精神的な余裕が生まれます。5肢択一式でのケアレスミスを補填する役割も果たすため、合格者ほど多肢選択式で取りこぼしをしない傾向があります。

確実に得点するための学習ステップ

多肢選択式で配点を最大限に活かすためには、5肢択一式とは異なる視点での学習が必要です。単に正誤を判別する力ではなく、文章を構成する力に近い能力が求められます。

判例の結論だけでなく「プロセス」を読み解く

多くの受験生は判例の「結論(合憲か違憲か、認容か棄却か)」のみを覚えがちですが、多肢選択式ではその結論に至るまでの理由付けが空欄になります。学習の際は、判例の原文に触れ、裁判所がどのようなロジックでその判断を下したのか、キーワードとなっている言葉は何かを意識して読む訓練を積みましょう。これにより、初見の判例が出題された際も、法的な筋道から空欄を推測できるようになります。

キーワードの前後関係を意識した読み込み

問題演習の際は、正解の番号を選ぶだけで終わらせず、なぜその語句が入るのかという文脈を分析してください。反対語(「直接的」と「間接的」、「客観的」と「主観的」など)が選択肢に並んでいる場合、文章の前後にある接続詞や助詞がヒントになります。日頃からテキストを読む際に、重要な専門用語を「自分ならどこを空欄にするか」という視点で眺めるだけでも、多肢選択式への対応力は飛躍的に向上します。

まとめ

行政書士試験における多肢選択式は、1空欄2点、合計24点という、決して無視できない配点を持っています。憲法と行政法の判例を中心に、深い理解と読解力が問われる形式ですが、部分点を積み上げやすいという側面もあります。記述式での大崩れを防ぎ、確実に180点を超えるためには、この多肢選択式でいかに失点を抑えるかが鍵となります。本質的な判例理解を深め、戦略的に得点を勝ち取りましょう。

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