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三方よしの精神とは?近江商人の教えを現代の経営と事業承継に活かす
三方よしの精神とは?近江商人の教えを現代の経営と事業承継に活かす
「三方よし」は、江戸時代から明治時代にかけて活躍した近江商人が大切にしていた経営哲学です。「売り手よし、買い手よし、世間よし」というこの教えは、単なる利益追求ではなく、社会への貢献を含めた持続可能なビジネスの在り方を説いています。現代のSDGs(持続可能な開発目標)やESG経営の源流とも言われるこの精神が、なぜ今の時代に再び注目されているのか、その理由と事業承継における重要性を解説します。
目次
近江商人の知恵「三方よし」の起源と定義
三方よしという言葉は、近江商人の中村治兵衛が1754年に孫に残した書置に記された「先義後利」の精神に基づいています。具体的には「売り手よし(自らの利益)」「買い手よし(顧客の満足)」「世間よし(社会への貢献)」の三つが揃うことで、商売は永続するという考え方です。滋賀県(旧近江国)を拠点に全国を渡り歩いた彼らは、見知らぬ土地で商売を行うために、地域社会の信頼を得ることを何よりも重視しました(出典:滋賀県「近江商人の理念」)。
現代ビジネスと三方よし:SDGsへの繋がり
近年、企業に求められる社会的責任は増大しています。1990年代に提唱された「トリプルボトムライン(経済・社会・環境)」や、現在の「SDGs」は、まさに三方よしの現代版と言えます。自社の利益だけでなく、取引先や従業員、さらには地域環境まで配慮する経営は、長期的なブランド価値の向上に直結します。伊藤忠商事株式会社などの近江商人をルーツに持つ企業では、現在もこの精神が企業理念の根幹に据えられています(出典:伊藤忠商事「企業理念」)。
事業承継における三方よしの実践
中堅・中小企業の事業承継やM&Aの現場においても、三方よしの考え方は不可欠です。譲渡オーナー(売り手)は長年築いた事業を納得できる形で託し、譲受企業(買い手)は新たなリソースを得て成長し、従業員の雇用や取引先との関係(世間)が守られる。この調和が取れて初めて、成功した事業承継と言えます。株式会社オーナーズでは、この精神に基づき、関係者全員が幸福になれるM&Aを支援しています。
まとめ
近江商人が提唱した三方よしは、時代を超えて普遍的な価値を持つ経営哲学です。売り手、買い手、そして社会のすべてが恩恵を受ける仕組みを構築することは、現代の複雑なビジネス環境を生き抜くための最良の戦略となります。特に事業承継という大きな転換点においては、この精神に立ち返ることで、未来へと続く価値ある承継が実現します。
