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マネーロンダリング対策の重要性と企業が取り組むべき実務の指針

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マネーロンダリング対策の重要性と企業が取り組むべき実務の指針

近年、国際的なテロ資金供与の防止や組織犯罪への対応として、マネーロンダリング(資金洗浄)対策の重要性が急速に高まっています。日本国内においても、金融庁による「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」の策定や、FATF(金融活動作業部会)による第4次対日相互審査の結果を受け、金融機関だけでなく広範な特定事業者に対して、リスクベース・アプローチに基づいた厳格な管理体制の構築が求められています。本記事では、現在の規制動向を踏まえ、企業が実務として取り組むべき具体的な対策ポイントについて解説します。

目次

マネーロンダリング対策が求められる背景と法的根拠

マネーロンダリング対策(AML:Anti-Money Laundering)およびテロ資金供与対策(CFT:Countering the Financing of Terrorism)は、健全な経済活動を維持するための国際的な責務です。日本においては「犯罪による収益の移転防止に関する法律(犯収法)」が中心的な法的根拠となっており、金融機関、宅地建物取引業者、貴金属等取扱業者などの特定事業者に対して、取引時確認や疑わしい取引の届出義務を課しています。警察庁が発表した「組織犯罪対策の情勢」によると、令和5年における疑わしい取引の届出件数は50万件を超えており、年々増加傾向にあります(出典:警察庁:犯罪収益移転防止対策)。特に、金融庁のガイドラインでは、2024年3月までに全金融機関においてガイドラインが求める水準の対応を完了させることが求められており、体制整備は急務となっています(出典:金融庁:マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン)。

企業が実施すべき具体的な3つの実務対応

実務において最も重要なのは「リスクベース・アプローチ」の徹底です。一律の対応ではなく、自社が直面するリスクの大きさに応じて資源を配分する考え方です。第一に「顧客受入方針の策定と本人確認(KYC)」です。顧客の属性や取引目的を正確に把握し、高リスク顧客に対しては強化された確認(EDD)を実施します。第二に「継続的な顧客管理と取引モニタリング」です。一度確認して終わりではなく、取引履歴を常時監視し、不自然なパターンの取引を検知するシステムの導入が有効です。第三に「職員の教育・訓練」です。現場の担当者がマネーロンダリングの予兆を察知できるよう、定期的な研修を実施し、組織全体のコンプライアンス意識を高めることが不可欠です。

株式会社オーナーズによるAML/CFT支援ソリューション

株式会社オーナーズでは、金融機関や特定事業者の皆様に向けた高度なマネーロンダリング対策支援を提供しています。当社の主力製品である「MATS(Money-laundering Analysis and Tracking System)」は、蓄積されたデータに基づき、疑わしい取引を効率的かつ高精度に検知するスクリーニング機能・モニタリング機能を備えています。また、システム提供に留まらず、現状の管理体制が規制当局の求める水準に達しているかを評価する「AML/CFT態勢構築コンサルティング」を通じて、実効性の高いリスク管理体制の実現をサポートします。専門的な知見を持つコンサルタントが、各企業のビジネスモデルに最適化した対策プランをご提案いたします。

まとめ

マネーロンダリング対策は、単なる法的義務の遵守に留まらず、企業の社会的信用を守るための重要な経営課題です。国内外の規制は常に変化しており、最新の動向を把握した上で、テクノロジーの活用と人的な知見を組み合わせた柔軟な対応が求められます。自社での対応に不安がある場合や、より効率的な管理体制を目指す場合は、専門家によるコンサルティングやシステムの導入を検討することが、リスク低減への近道となります。

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