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限定承認の手続きを進めるための知識。相続の負担を最小限に抑える方法と注意点
限定承認の手続きを進めるための知識。相続の負担を最小限に抑える方法と注意点
相続が発生した際、プラスの財産よりも借金などのマイナスの財産が多い可能性がある場合に検討されるのが「限定承認」です。限定承認は、相続した財産の範囲内で借金を返済し、残った財産があれば受け取ることができる仕組みです。しかし、手続きが非常に複雑であり、相続人全員の同意が必要になるなど、ハードルが高い側面もあります。本記事では、限定承認の具体的な手続きの流れや必要書類、相続放棄との違いについて詳しく解説します。不動産を含む相続問題に強いHonorsが、円滑な相続をサポートするための情報をお届けします。
目次
- 限定承認とは何か。相続放棄との違いを整理
- 限定承認の手続きにおける具体的な流れと期間
- 手続きに必要な書類と家庭裁判所への申立て方法
- 限定承認を選択する際の注意点とデメリット
- 相続不動産の売却や清算を円滑に進めるために
- まとめ
限定承認とは何か。相続放棄との違いを整理
限定承認は、相続によって得た財産の限度額においてのみ、被相続人の債務や遺贈を弁済するという条件付きの相続形態です。もし債務を清算した後に余剰財産があれば、それを相続人が受け取れる点が、すべての権利を放棄する「相続放棄」と大きく異なります。
限定承認の基本的な仕組み
亡くなった方に借金があることが判明しているものの、自宅などの不動産を守りたい場合や、正確な負債額が不明な場合に有効な手段です。限定承認を選択すれば、個人の財産を持ち出してまで借金を返済する義務は生じません。
相続放棄と比較した際のメリット
相続放棄を行うと、借金だけでなく預貯金や不動産もすべて手放すことになります。これに対して限定承認は、特定の財産(家宝や先祖代々の土地など)を競売にかけず、評価額を支払うことで手元に残せる「先買権」を行使できる可能性があります。
限定承認の手続きにおける具体的な流れと期間
限定承認の手続きは、法律で定められた厳格なスケジュールに従って進める必要があります。一つでも手順を誤ると、通常の相続(単純承認)とみなされる恐れがあるため、慎重な対応が求められます。
相続開始を知った日から3カ月以内の申立て
自己のために相続の開始があったことを知った時から3カ月以内に、家庭裁判所へ申立てを行わなければなりません。この期間を「熟慮期間」と呼びます。期間内に手続きを完了させることが難しい場合は、期間伸長の申立てを行うことも可能です。
相続人全員による共同申立ての必要性
限定承認が相続放棄と決定的に異なる点は、相続人全員が一致して行わなければならない点です。一人でも単純承認を希望する相続人がいる場合、限定承認を選択することはできません。親族間での合意形成が手続きの第一歩となります。
手続きに必要な書類と家庭裁判所への申立て方法
申立てには、被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所へ、以下の書類を提出します。
- 限定承認申述書
- 被相続人の出生から死亡までのすべての戸籍謄本
- 相続人全員の戸籍謄本
- 被相続人の住民票除票または戸籍附票
- 財産目録(預貯金、不動産、負債の明細など)
書類の不備は手続きの遅延に直結します。特に不動産が含まれる場合は、登記情報の確認や評価額の算出が必要です。Honorsでは、こうした専門的な知識が必要な場面でのアドバイスを行っています。
限定承認を選択する際の注意点とデメリット
メリットがある一方で、限定承認には無視できない税務上のリスクや事務負担が存在します。
みなし譲渡所得税が発生する可能性
税務上、限定承認を行うと、被相続人から相続人へ「時価で資産を譲渡した」とみなされます。このとき、不動産などの価値が購入時よりも上昇していると、被相続人の準確定申告において「譲渡所得税」が課される場合があります。この点は、相続放棄にはない特有の負担です。
精算手続きの長期化と複雑さ
申立てが受理された後は、債権者に対する公告や催告、さらには財産の換価処分といった「清算手続き」を行う必要があります。家庭裁判所から選任された相続財産清算人がこれらの事務を担いますが、完了までに1年以上を要するケースも珍しくありません。
相続不動産の売却や清算を円滑に進めるために
限定承認の手続きにおいて、もっとも課題となるのが不動産の扱いです。借金の返済に充てるための売却活動や、先買権を利用して不動産を残すための資金調達は、専門的な知見なしに進めるのは困難といえるでしょう。Honorsは、不動産仲介のプロフェッショナルとして、相続物件の適正な査定や売却のサポートを提供しています。複雑な法的プロセスと実務的な資産処分を同時に進める必要がある際は、ぜひ相談を検討してください。
まとめ
限定承認は、借金のリスクを抑えつつ大切な財産を守るための有効な手段です。しかし、3カ月以内という期限や、相続人全員の同意、複雑な清算実務、税務上の注意点など、クリアすべき課題が数多く存在します。一人で悩まずに、専門家や信頼できるパートナーの協力を得ることが、後悔しない相続を実現する近道です。Honorsは、皆様の円満な資産承継を全面的にバックアップします。
