お知らせNEWS

AIを駆使するチーム・スコッチ!

Honors

昨年末発足した大阪チーム「スコッチ」。ファシリテーターである株式会社スコッチさんのご尽力、そして毎回の懇親会で深まるチームワークにより、個性あふれる定例会が開催されていると聞きつけ、それはぜひ取材せねば!と定例会にお邪魔させていただきました。
メインプレゼンでは、なんとスマホで歌を作成!? ユニークなスコッチの定例会をレポートします!

メンバー構成は
株式会社スコッチ 築地宏樹さん
株式会社スコッチ 長谷川公絃さん
さすてな経営会計事務所 伊藤央真先生
四季法律事務所 鎌倉司先生
司法書士事務所THE LEGAL 鈴木幹先生
行政書士法人GOAL 伊敷紀巳雄先生
ラストワンマイル株式会社 久保井力さん
東急リバブル株式会社 佐々木敏行さん
保険会社より1名
そして、私、ライター・マーケターの後藤久美子
の10名でした(順不同)。

メンバーの実務と提案から学ぶ定例報告

まずは定例報告。不動産の売買・仲介をされている東急リバブルの佐々木さんからは、自社で購入した土地にアパートを建て販売するというビジネスの説明がありました。東急リバブルさんは、変形地や狭小地など他社が避ける土地でも、設計士と組んで収益性の高い物件を企画できる点が強みです。節税だけでなく、相続税対策としても提案しているため、床面積と築年数で査定する木造建築のほうが合理的な部分もあるとのことでした。

さすてな経営会計事務所の伊藤先生からは、時期的に住民税の話題について解説がありました。ネットバンキングでの納付や、従業員が10人未満の事業者が年2回に分けて納付できる「納期特例」など、意外と知られていない制度も紹介されました。

弁護士の鎌倉先生からは、4月にあった最高裁での懲戒処分の判例が紹介され、そこから士業の処分事例や復権の制度に関する情報共有へと話が展開されました。弁護士の場合は弁護士会が懲戒処分を行いますが、明確な不祥事や民事的なトラブルに対しても、士業への処分はやはり厳しい傾向があるようです。司法書士の鈴木先生の知人には、万一の事故で士業資格を失うリスクを避けるため、あえて車の免許を返納した方もいるとのこと。

また、鈴木先生や伊敷先生からは、士業の報酬に関する実例紹介もありました。提案時の金額感とクライアントの認識がズレるケースもあるそうで、たとえば相続対応が一貫してできる士業は意外と少なく、弁護士に依頼して費用が高くなったり、逆に専門外の士業に頼んで精度の低い対応になったりしてしまうこともあるようです。

ファシリテーターのスコッチさんからは、保険商品の紹介もありました。30代など若い世代は「長期運用志向」、一方で50〜60代は「資金を減らさないこと」に重きを置く傾向があるという興味深いお話でした。

そのほか、保険会社の方からは実務で実際に活用している人事労務関連のクラウドサービスの紹介もあり、実務に即したリアルな話題が盛りだくさんでした。

AIを士業のビジネスに活かす!スコッチの挑戦!

メインプレゼンは伊敷先生。伊藤先生や築地さんのご紹介で「Honorsの更新ができた」と笑いを交えつつ、本題へ。

今回の目玉は「AIで社歌を作る」実践プレゼン! 使用するのは「suno」というAIアプリです。伊敷先生のプロンプト例を参考に、「J-pop」「女性ボーカル」などのスタイルや、自社の理念の歌詞にして入力し、即興で社歌を生成。完成した曲は一瞬でおしゃれかつ本格的な仕上がりに。

ChatGPTを使った歌詞生成の方法も共有され、久保井さんからはAI動画と組み合わせてWeb広告として活用するアイデアも紹介されました。実際に、AIでリップシンクまで再現された動画も披露され驚きの連続でした!

もともとこのアイデアは、定例会後の懇親会で雑談として出たものだったそうです。営業の現場で「御社の社歌をその場で作れますよ」といった提案をすると、お客様との距離が一気に縮まる“フック”になるとのことで、営業におけるAI活用の実例としても参考になりました。

もう一人のプレゼンターは久保井さん。「Dify」というツールを用いて、実際の画面操作を見せながらワークフローを構築していく様子を披露してくれました。チャットボットの作成や、LINEへの送信機能といったことまで幅広く解説してくれ、AIが業務の効率化に大きく貢献できることを実感しました。

士業界では、まだAI導入が進んでいない分野もありますが、ノーコードで自社仕様のツールを作れる利点があり、プロンプト次第で大きくカスタマイズも可能です。伊敷先生は「AIが使えるか否かで今後の差がつく」と考え、積極的に導入。

伊藤先生は「Freeeが使える若手税理士をAIで探してもらったところ、自社が上位表示されたという理由でお客様が来社した」というエピソードも披露され、AIの活用が多角的にビジネスに影響していることを感じさせてくれました。

久保井さんいわく、「AIはある意味“ガチャ”ですが、どんどん試してみてください!」とのことでした。

スコッチチームは懇親会で雑談ベースの話題を面白がり、そこからテーマを深堀りしていくという、ファシリテーターをはじめとしたメンバーの“探究心”がありました。これからもオリジナリティあふれる定例会を展開していくこと間違いなし!そんな確信を持てた濃密な時間でした。

(記事:後藤久美子)