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自分で行う相続税対策のメリットとリスク|専門家へ相談するタイミングを解説
自分で行う相続税対策のメリットとリスク|専門家へ相談するタイミングを解説
相続は人生において何度も経験するものではありません。そのため「まずは自分でできることから始めたい」と考えるのは自然なことです。しかし、相続税の対策は非常に奥が深く、専門的な知識の有無が最終的な納税額に数百万、数千万単位の差を生むことも珍しくありません。本記事では、相続税対策を自分で行う際の手順や注意点、そして士業などの専門家に依頼すべき境界線について、資産コンサルティングの視点から詳しく解説します。
目次
相続税対策を自分で行うメリットとデメリット
相続税の対策を自分だけで進める場合には、良い側面と注意すべき側面の双方が存在します。まずはその特徴を正しく理解しましょう。
自分で行うメリット:コストの抑制と現状の把握
最大の利点は、税理士等の専門家へ支払う報酬を抑えられる点にあります。また、通帳の整理や固定資産税納税通知書の確認を自身で行う過程で、家計の状況や資産の全体像を深く理解できることも大きな収穫です。初期段階のシミュレーションであれば、国税庁のWebサイト等を利用して概算を出すことは可能でしょう。
自分で行うデメリット:過大納税や税務調査のリスク
一方で、リスクは決して小さくありません。相続税には「小規模宅地等の特例」など、納税額を劇的に減らす仕組みがありますが、適用には厳格な要件が定められています。適用の可否を誤れば、本来払う必要のない税金を納める「過大納税」や、逆に申告漏れとして税務調査の対象となり、追徴課税を課される「過少申告」を招く恐れがあります。
自分でも取り組める基本的な相続税対策のステップ
専門家へ相談する前の段階として、ご自身で着手できる対策はいくつか存在します。
相続財産の棚卸しと時価の把握
まずは、どのような資産がどこにあるのかをリストアップしましょう。預貯金だけでなく、株式、生命保険、不動産、さらにはゴルフ会員権なども含めます。このとき、単に「額面」を見るのではなく、相続税評価額としていくらになるのかを意識することが肝要です。特に不動産は、路線価などを基に評価を算出する必要があります。
暦年贈与の活用と記録の保存
年間110万円の基礎控除を利用した暦年贈与は、長期間継続することで大きな節税効果を発揮します。ただし、単にお金を移すだけでは「名義預金」とみなされる場合があるため注意が必要です。贈与契約書を作成し、銀行振込など証拠が残る形で実行することが、将来のトラブルを防ぐ鍵となります。
専門家(士業)に相談すべき重要な判断基準
ある程度の準備を進めた際、以下のような状況に該当する場合は、早急に専門家への相談を検討すべきです。
不動産の評価額が相続税額を大きく左右する場合
不動産の評価は相続税計算において最も複雑な部分です。土地の形状や周辺環境によって、評価を下げられる「減額要因」が見逃されているケースが多く見受けられます。熟練の士業であれば、現地調査を通じて適切な評価減を導き出し、合法的に納税額を最小化することが可能です。
二次相続まで見据えた長期的節税を希望する場合
配偶者が存命の場合、今回の相続(一次相続)だけでなく、将来その配偶者が亡くなった際(二次相続)まで考慮しなければなりません。一次相続で配偶者が多くの財産を相続すれば、その時点の税金は安くなりますが、二次相続時に子供たちが多額の税金を負担することになりかねないからです。全体のバランスを考えた配分は、プロのシミュレーションが不可欠です。
特例の適用要件が複雑で判断に迷う場合
小規模宅地等の特例や、配偶者の税額軽減などは非常に強力な節税策です。しかし、同居の有無や親族の構成、その後の不動産の所有状況によって適用できるかどうかが細かく変わります。判断を誤ると後に高額な修正申告を求められるため、専門的な法的根拠に基づく確認が求められます。
株式会社Honorsが提供するオーダーメイドの相続戦略
株式会社Honors(オナーズ)は、単なる税金計算に留まらない、包括的な資産コンサルティングを行っています。私たちは、相続税を「単なる支払い」としてではなく、大切な資産を次世代へ円滑に繋ぐための「経営」と捉えています。
不動産の有効活用やM&Aを含めた事業承継など、各分野の知見を融合させることで、お客様一人ひとりに最適な対策をご提案します。自分で行う対策に限界を感じた際や、より盤石な体制で将来に備えたいときは、ぜひ私たちの専門知識をご活用ください。
まとめ
相続税対策を自分で行うことは、コスト削減や資産把握の面で意味があります。しかし、税制の複雑さやリスクを考慮すると、ある程度の段階で士業などの専門家にセカンドオピニオンを求めることが、結果として最も賢明な選択となる場合が多いでしょう。まずはご自身で財産の整理を行い、疑問や不安が生じたタイミングでプロの門を叩くことが、円満な相続への近道となります。
