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士業に依頼する遺言執行者の報酬相場は?弁護士・司法書士・行政書士の違いと費用を抑えるポイント
士業に依頼する遺言執行者の報酬相場は?弁護士・司法書士・行政書士の違いと費用を抑えるポイント
遺言書の内容を確実に実現するためには、遺言執行者の選任が欠かせません。遺言執行者は相続人に代わって財産の名義変更や解約手続きを単独で行える強力な権限を持ちますが、その実務は多岐にわたり、法律知識も求められます。そのため、弁護士や司法書士などの専門家(士業)に依頼するのが一般的です。しかし、気になるのはその報酬額でしょう。依頼する士業の職種や財産額によって、数十万円以上の差が出ることも珍しくありません。本記事では、遺言執行を士業に依頼した際の報酬相場を徹底解説し、費用を抑えつつスムーズに相続を進めるためのポイントをお伝えします。
目次
遺言執行者の役割と士業に依頼する重要性
遺言執行者は、遺言書の内容通りに相続手続きを実行する責任者を指します。主な業務には、相続人の特定、財産目録の作成、預貯金の解約、不動産の名義変更、受遺者への財産引き渡しなどが含まれます。これらを相続人が自ら行うことも可能ですが、手続きの煩雑さから、士業に依頼するケースが非常に増えています。
専門家に依頼する最大のメリットは、相続人間での争いを未然に防げる点です。特定の相続人が手続きを主導すると「不公平ではないか」と疑念を持たれることがありますが、第三者である専門家が介在することで公平性が担保されます。また、複雑な戸籍収集や法的な手続きを正確かつ迅速に処理できるため、精神的な負担を大きく軽減できます。
士業別の遺言執行報酬相場
遺言執行の報酬は、法律で一律に定められているわけではありません。各事務所が独自の報酬規定を設けていますが、一般的には「最低報酬額」に加えて「遺産総額の数パーセント」という算定方式が採られます。ここでは、職種ごとの傾向を詳しく見ていきましょう。
弁護士に依頼する場合の報酬
弁護士の報酬は、他の士業と比較して高めに設定される傾向があります。かつて存在した日本弁護士連合会の報酬規準を参考にしている事務所が多く、最低報酬額は30万円から50万円程度が一般的です。遺産総額が3,000万円以下の場合は総額の2パーセント前後、それ以上の場合は段階的に比率が下がる構成が目立ちます。
弁護士に依頼する強みは、紛争対応能力の高さです。相続人同士で既にトラブルが発生している場合や、遺留分侵害額請求が予想されるケースでは、唯一代理人として交渉ができる弁護士を選ぶのが賢明です。手続きだけでなく、法的な紛争解決まで見据えたサポートが必要な際に適しています。
司法書士に依頼する場合の報酬
司法書士の報酬相場は、最低報酬額として20万円から30万円程度に設定されていることが多いです。パーセンテージでの算出は弁護士と似ていますが、全体的な総額は弁護士よりも抑えられる傾向にあります。特に不動産の相続登記が主な実務となる場合、司法書士は登記のスペシャリストであるため、ワンストップでスムーズな対応を期待できます。
相続財産の中に自宅や土地などの不動産が含まれており、かつ相続人間に深刻な対立がない場合は、司法書士が最もコストパフォーマンスの良い選択肢となります。登記費用と遺言執行報酬をまとめて見積もれるため、費用の見通しが立てやすいのも特徴です。
行政書士に依頼する場合の報酬
行政書士は、今回紹介する士業の中で最も報酬が低めに設定されるケースが多い職種です。最低報酬額は10万円から20万円程度から設定されていることがあり、比較的軽微な資産構成の相続に適しています。預貯金の解約手続きや車の名義変更、遺産分割協議書の作成代行を得意としています。
ただし、行政書士は不動産の登記手続きや紛争の交渉を行うことはできません。不動産がある場合は別途司法書士への依頼が必要になるため、トータルコストで比較検討する必要があります。争いがないことが明白で、主に金融機関の手続きを外注したい場合には有力な候補となります。
信託銀行の遺言執行費用との比較
遺言執行を検討する際、信託銀行のサービスを耳にすることもあるでしょう。信託銀行のメリットは組織としての安定感ですが、費用面では注意が必要です。多くの信託銀行では、最低報酬額を100万円以上(消費税別)に設定しています。遺産額が少額であってもこの最低ラインが適用されるため、士業に直接依頼する場合に比べて割高になることが一般的です。
また、信託銀行が遺言執行者になっても、実際の登記手続きは提携する司法書士に外注され、その費用は別途請求されます。実務の多くを士業が担うのであれば、最初から相続に精通した士業事務所や、専門家を適切にコーディネートする会社に依頼する方が、柔軟かつ低コストに抑えられます。株式会社Honorsでは、こうした費用の最適化も含めたトータルサポートを提供しています。
遺言執行報酬以外に発生する実費と注意点
見積書を確認する際、士業への「報酬」とは別に「実費」が発生することを忘れてはいけません。実費とは、手続きのために第三者に支払う経費のことです。具体的には、戸籍謄本の取得手数料、不動産の固定資産評価証明書の発行手数料、登録免許税(登記にかかる税金)、預貯金解約時の振込手数料、郵送代、交通費などが挙げられます。
特に不動産の名義変更にかかる登録免許税は、不動産の評価額に応じて高額になる場合があります。これらは士業の取り分ではなく、国や自治体に納めるべき費用です。契約前に、報酬にどこまでの実費が含まれるのか、あるいはすべて別途精算なのかを明確にしておくことが、後々のトラブルを防ぐ鍵となります。
信頼できる遺言執行者を選ぶためのチェックポイント
報酬の安さだけで遺言執行者を選ぶのは危険です。遺言執行は完了までに数ヶ月から一年以上の期間を要するため、誠実に対応してくれるパートナーを見極める必要があります。まずは「相続に関する実績が豊富か」を確認しましょう。士業の中でも得意分野は分かれているため、相続を専門的に扱っている事務所を選ぶべきです。
次に、説明の分かりやすさとレスポンスの速さも重要です。専門用語ばかりを使うのではなく、家族の気持ちに寄り添った説明をしてくれるか、質問に対して的確な回答が得られるかをチェックしてください。また、生前のうちに遺言執行者として指定しておく場合は、その専門家との相性も重要になります。株式会社Honorsのような、中立的な立場で最適な専門家をマッチングするサービスを利用するのも一つの手です。
まとめ
遺言執行を士業に依頼する際の報酬は、弁護士・司法書士・行政書士といった職種や、相続財産の総額、手続きの複雑さによって大きく変動します。紛争があるなら弁護士、不動産が多いなら司法書士、事務手続きを安く抑えたいなら行政書士といった具合に、自身の状況に合わせて選択することが大切です。信託銀行と比較すると、士業へ直接依頼する方がコストを大幅に抑えられる可能性が高くなります。遺産相続は一生に何度も経験するものではありません。適正な費用で確実な遺言執行を実現し、大切な財産と想いを次世代へ繋いでいきましょう。
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