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会計事務所のM&Aにおける現状と成功に向けた重要事項

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会計事務所のM&Aにおける現状と成功に向けた重要事項

現在、会計事務所業界では高齢化に伴う事業承継や、IT化・多様化するクライアントニーズへの対応を目的としたM&Aが活発化しています。経営者が直面する後継者不在の問題や、組織の規模拡大による競争力強化は、事務所の存続に関わる重要な経営課題です。本記事では、会計事務所におけるM&Aの最新動向と、検討時に押さえるべきポイントを客観的視点から解説します。

目次

会計事務所業界におけるM&Aの動向と背景

日本国内における中小企業の経営者の高齢化は進行しており、それは会計事務所の所長においても例外ではありません。中小企業庁の発表によると、経営者の引退平均年齢は70歳前後とされており、後継者が確保できない場合には廃業の危機に直面します(出典:中小企業庁 2023年版 中小企業白書)。

また、近年の税務・会計業務のデジタル化(DX)への対応や、インボイス制度・電子帳簿保存法といった法改正への迅速な対応が求められる中で、個人事務所が単独でリソースを確保することが困難になりつつあります。これらを背景に、大手・中堅税理士法人による個人事務所の吸収合併や、同規模同士の経営統合によるリソース集約が進んでいます。

会計事務所を譲渡・譲受する際の主なメリット

譲渡側(売り手)の最大のメリットは、事務所の存続と職員の雇用維持です。長年築き上げた顧問先との関係を維持しつつ、後継者問題を解消できます。また、リタイアメントに伴う創業者利益の確保も可能となります。

一方、譲受側(買い手)にとっては、新規顧客の獲得コストを抑えながら、有資格者や経験豊富なスタッフを確保できる点が大きな魅力です。会計業界は深刻な人手不足の状態にあり、採用市場を通さずに即戦力を獲得できるM&Aは、短期間での規模拡大を実現する有効な手段となります。客観的な比較基準としては、純資産に数年分の営業利益(のれん代)を加算する手法が一般的に用いられますが、顧客の継続率や職員の定着性が価格に大きく影響します。

M&Aを成功させるためのアドバイザーの役割

会計事務所のM&Aは、一般的な事業会社と比較して、顧問先との信頼関係や資格者の有無が価値に直結する特殊な性質を持っています。そのため、業界特有の商習慣やリスクを熟知した専門家による介在が欠かせません。

株式会社Honorsでは、公認会計士や税理士などの専門知識を有するチームが、価値算定からマッチング、クロージング後の統合プロセス(PMI)までをサポートしています。特に会計事務所同士の統合においては、業務フローの統合や使用ソフトの親和性確認が重要であり、これらを事前に精査することで、統合後の離職や顧客流出を防ぐことが可能となります。

まとめ

会計事務所のM&Aは、後継者問題の解決だけでなく、事務所の将来的な成長を加速させるための前向きな経営戦略です。業界を取り巻く環境が激変する中で、最適なパートナーと提携することは、顧問先へのサービス品質の維持・向上にも繋がります。検討に際しては、早期に専門のアドバイザーへ相談し、自社の強みと課題を整理することが重要です。

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