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行政書士試験の記述式対策で過去問を使い倒す方法|合格ラインを超える書き方のコツ

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行政書士試験の記述式対策で過去問を使い倒す方法|合格ラインを超える書き方のコツ

行政書士試験において、合否の鍵を握るといわれるのが「記述式」の問題です。300点満点のうち60点を占めるこの配点は、独学の方にとっても予備校に通う方にとっても無視できないボリュームです。記述式で効率よく得点するためには、過去問をどのように活用し、どのような視点で演習を積めばよいのでしょうか。この記事では、実務家としての知見も交えつつ、本質的な記述式対策の進め方を解説します。

目次

なぜ記述式対策に過去問が必要なのか

記述式問題は、択一式で得た知識を「アウトプットできる形」に整理できているかを問う試験です。過去問を解く目的は、単に正解を覚えることではありません。出題者が受験生に「どの条文のどの要件を書いてほしいのか」という意図を読み取る訓練にあります。

出題傾向と「問われ方」のパターンを把握する

過去の出題を見渡すと、行政法では「差し止め」や「義務付け」などの訴訟形態の選択、民法では「第三者の権利関係」や「不法行為の要件」などが繰り返し問われています。これらの「問われ方」には一定の法則があり、過去問を分析することで、初見の問題に対しても「このパターンならあの条文を書かせたいのだな」という予測が立つようになります。

キーワードの抽出精度を高める

記述式の採点は、特定のキーワードが含まれているかどうかで行われます。過去問の解答例や採点基準を研究することで、どの言葉が必須で、どの言葉が補足的なのかを判断する基準が身につきます。これは、限られた文字数の中で確実に得点を拾い上げるために不可欠な能力です。

記述式過去問演習の具体的な手順

ただ漫然と過去問を解くだけでは、記述の力は定着しません。ここでは、学習効果を最大化するための具体的なステップをご紹介します。

いきなり書かずに「解答の骨子」を組み立てる

問題を読んだ直後に答案用紙を埋め始めるのは危険です。まずは余白に「誰が」「誰に対して」「どのような理由で」「何を求めるのか」という要素を箇条書きで書き出しましょう。この「骨子」が間違っていれば、どれほど綺麗な文章を書いても得点は伸びません。まずは法的構成の正確さを優先してください。

解説を読み込み「配点ポイント」を理解する

答え合わせの際は、自分の解答が正解と一致しているかだけでなく、どの要素に何点割り振られているかを確認することが重要です。たとえば、被告を間違えるとそれだけで大幅減点になる、あるいは要件の1つを書き漏らすと部分点が半分以下になるなど、採点の厳しさを肌で感じることが本番の慎重さにつながります。

得点が伸び悩む受験生に共通する3つの落とし穴

多くの受験生が陥りやすいミスを把握しておくことで、本番での失点を防ぐことができます。以下のポイントを意識して演習に取り組んでみてください。

問題文の問いかけに正しく答えていない

「どのような訴訟を提起すべきか」と問われているのに、その要件だけを記述してしまうようなケースです。問いに対する「結び」がズレていると、内容は合っていても点数は入りません。語尾まで含めて、問いに対応した文章構成になっているかを常にチェックしましょう。

民法と行政法の区別が曖昧になっている

行政法には行政法特有の言い回し(例:処分性、原告適格など)があり、民法には民法特有の用語があります。これらを混同して使用すると、法的知識の不正確さとみなされます。過去問を通じて、それぞれの科目で求められる「お作法」を身体に染み込ませる必要があります。

40字の枠を意識しすぎるあまり言葉が削られすぎている

字数制限を気にするあまり、法的に重要な用語まで削ってしまう受験生が少なくありません。文章として不自然になっても、キーワードが含まれていれば得点は加算されます。まずは必要な言葉をすべて書き出し、その後に接続詞などを削って調整するクセをつけましょう。

実務にもつながる!記述式対策で養われる法的思考力

記述式の学習は、試験に合格するためだけのものではありません。行政書士法人Honorsの業務においても、お客様の状況を法的に整理し、適切な解決策を書面で提示する能力は極めて重要です。複雑な事案を正確な法律用語で要約する力は、将来実務に出た際の大きな武器になります。過去問演習を通じて、単なる暗記ではない「生きた法律の使い方」を学んでいきましょう。

まとめ

行政書士試験の記述式対策は、過去問を徹底的に分析することから始まります。出題意図を汲み取り、必要なキーワードを40字程度でまとめる訓練は、一朝一夕に身につくものではありません。しかし、正しい手順で繰り返し演習を行えば、必ず合格ラインに到達できます。実務家への第一歩として、この記述式という壁を楽しんで乗り越えてください。

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