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行政書士試験は「誰でも受かる」は本当?合格率の真実と効率的な学習法
行政書士試験は「誰でも受かる」は本当?合格率の真実と効率的な学習法
「行政書士試験は誰でも受かる」という言葉をインターネットやSNSで見かけることがあります。受験資格に制限がなく、誰でも挑戦できることから生まれた言葉ですが、実際の合格率は10%前後で推移しており、決して安易な試験ではありません。本記事では、なぜこのような噂が流れるのか、そして法律未経験者が確実に合格を勝ち取るために必要な戦略を、実務を担う行政書士法人オーナーズの視点を交えて詳しく解説します。
目次
- 行政書士試験は本当に「誰でも受かる」のか?合格率の実態
- なぜ行政書士試験を「簡単」だと感じる人がいるのか
- 「誰でも受かる」わけではない3つの大きな壁
- 法律未経験者が最短で合格するための具体的な学習戦略
- 行政書士法人オーナーズが考える資格取得とその先のキャリア
- まとめ
行政書士試験は本当に「誰でも受かる」のか?合格率の実態
「行政書士試験は誰でも受かる」というフレーズの背景には、試験のオープンな門戸があります。しかし、実際の難易度は非常に高く、十分な準備なしに合格できるものではありません。
合格率は例年10%から15%の難関国家資格
過去数年間の統計を確認すると、行政書士試験の合格率は概ね10%から15%程度で推移しています。これは、10人が受験しても1人か2人しか合格できない計算です。国家資格の中でも中難易度以上に分類され、司法書士や税理士ほどではないにせよ、相応の学習時間が求められます。独学で短期間のうちに合格する方も稀に存在しますが、多くの方は数百時間から1000時間程度の学習を積み重ねて試験に臨んでいます。
受験資格の制限がないことが誤解の要因
誰でも受かると言われる最大の理由は、受験資格に制限が一切ない点にあります。年齢、学歴、国籍を問わず、願書を出せば誰でも受験可能です。このハードルの低さが「誰でも受けられる試験=誰でも受かる試験」という誤った解釈に繋がっていると考えられます。門戸が広いからこそ、受験者層には法律初学者から法学部出身者まで幅広く含まれており、競争の質は決して低くありません。
なぜ行政書士試験を「簡単」だと感じる人がいるのか
試験そのものの難易度とは裏腹に、なぜ「簡単だ」という声が消えないのでしょうか。そこにはいくつかの心理的なバイアスと試験制度の特徴が関係しています。
宅建士などの他資格と比較されやすい傾向
不動産業界で必須となる宅地建物取引士(宅建士)試験と行政書士試験は、試験科目が一部重複しているため、よく比較対象となります。宅建士試験を突破した方がステップアップとして行政書士を目指すケースが多く、その過程で「宅建の知識があれば合格に近い」と語られることがあります。しかし、行政書士試験で求められる知識の深さや範囲の広さは宅建士とは一線を画しており、安易な気持ちで挑戦すると苦戦を強いられるでしょう。
マークシート中心の試験形式による先入観
行政書士試験の大部分は5肢択一式のマークシート形式です。記述式問題は3問含まれるものの、配点の大部分が選択式であることから「運が良ければ受かる」と考える方も少なくありません。しかし、出題される選択肢は非常に巧妙に作られており、法律の論理的思考が身についていなければ、正解に辿り着けないよう設計されています。単なる暗記だけでは通用しない点が、この試験の難しさの本質です。
「誰でも受かる」わけではない3つの大きな壁
行政書士試験には、合格を阻む明確なハードルが3つ存在します。これらを理解しておくことが、合格への第一歩となります。
300点満点中180点以上が必要な絶対評価
行政書士試験は、他の受験生の出来に関わらず、自分が一定の点数を獲得すれば合格できる絶対評価制です。具体的には300点満点中180点、つまり6割の得点が必要です。一見するとハードルが低く感じられますが、試験範囲は憲法、民法、行政法、商法、そして一般知識と多岐にわたります。特定の科目が得意なだけでは届かない絶妙な合格ライン設定となっています。
思考力が問われる「記述式問題」の存在
合計60点の配点を持つ記述式問題は、合否を分ける最大の関門です。40字程度の文章で回答する形式ですが、条文の正確な理解と、事案に対する適用能力が厳しく問われます。マークシートであれば「なんとなく」で正解できる可能性もありますが、記述式では正確な用語使用と論理構成が欠かせません。ここで十分な得点ができないと、合格は極めて困難になります。
足切りが存在する「基礎知識」科目の対策
行政書士試験には「基礎知識(旧:一般知識)」という科目があり、ここで一定以上の得点を取らなければ、法令科目が満点であっても不合格となる「足切り」制度があります。政治・経済・社会や情報通信、文章理解など、対策が立てにくい分野から出題されるため、多くの受験生が不安を抱える要素です。日頃からニュースや時事問題に関心を持ち、幅広い視野を持つ必要があります。
法律未経験者が最短で合格するための具体的な学習戦略
「誰でも受かる」わけではありませんが、正しい戦略を持って学習すれば、初学者でも十分に合格を狙えます。効率的な学習のコツを紹介します。
配点の高い行政法と民法を優先的に攻略する
行政書士試験の配点は、行政法と民法の2科目で全体の半分以上を占めています。まずはこの2科目を重点的に学習することが合格への近道です。特に行政法は、条文や判例を正確に覚えることで得点が安定しやすい科目です。一方で民法は理解に時間がかかるため、早めに着手して概念を掴むことが重要となります。学習時間の8割をこの2科目に注ぎ込む姿勢が求められます。
過去問演習は「解く」のではなく「理解」に徹する
過去問を単に解いて正誤を確認するだけの学習では不十分です。なぜその選択肢が正しいのか、あるいは間違っているのかを、根拠となる条文や判例に基づいて説明できるレベルまで深める必要があります。行政書士試験では、過去問と全く同じ問題は出題されませんが、問われている「核心部分」は共通しています。周辺知識を含めて理解を深めることで、未知の問題にも対応できる実力が養われます。
行政書士法人オーナーズが考える資格取得とその先のキャリア
行政書士試験に合格することはゴールではなく、あくまでスタートラインです。実務の世界では、試験で得た知識を基盤としながら、日々変化する法令や複雑な個別の事案に対応する応用力が求められます。
行政書士法人オーナーズでは、建設業許可やビザ申請、産業廃棄物収集運搬業許可など、多岐にわたる専門的な実務を行っています。試験勉強で培った粘り強い調査能力や、論理的な文章作成能力は、実務において大きな武器となります。資格取得を目指す皆様には、試験の先にある「依頼者の課題を解決し、社会に貢献する行政書士像」をイメージしながら、学習に励んでいただきたいと考えています。
まとめ
行政書士試験は「誰でも受かる」ほど甘い試験ではありませんが、正しい努力を継続すれば「誰にでも合格のチャンスがある」試験です。合格率の数字に怯える必要はありませんが、難易度を過小評価せずに計画的な学習を心がけましょう。
法律の基礎を固め、主要科目の理解を深めるプロセスは、将来実務家として活躍するための大切な財産になります。この記事を参考に、着実な一歩を踏み出してください。行政書士法人オーナーズは、志高く行政書士を目指す皆様を応援しています。
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