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行政書士と通関士の違いとは?貿易実務における役割と連携のメリットを解説
行政書士と通関士の違いとは?貿易実務における役割と連携のメリットを解説
海外との取引を検討する際、多くの企業が直面するのが「複雑な法的手続き」と「輸出入の実務」です。これらの課題を解決するために不可欠な存在が、行政書士と通関士という2つの専門職です。しかし、それぞれの具体的な役割や、どのような場面でどちらに相談すべきか判断に迷うケースも少なくありません。本記事では、貿易ビジネスを円滑に進めるために知っておきたい行政書士と通関士の違いや、専門職を効果的に活用するポイントを詳しく解説します。
目次
貿易実務を支える行政書士と通関士の基礎知識
貿易ビジネスを成功させるには、法律に基づいた適切な手続きが欠かせません。ここではまず、行政書士と通関士がそれぞれどのような立ち位置でビジネスをサポートしているのかを確認しましょう。
行政書士の役割:許認可と法的書類の専門家
行政書士は、官公署に提出する書類の作成や提出代理、権利義務に関する書類の作成を専門とする国家資格者です。貿易ビジネスにおいては、主に「事業を始めるための権利」を確保する場面で活躍します。例えば、酒類を輸入して販売するための「酒類販売業免許」や、食品を扱うための「食品営業許可」の取得などが挙げられます。法的な要件を整理し、行政との窓口となって円滑に許認可を取得するのが主な任務です。
通関士の役割:税関への申告と実務の専門家
通関士は、輸出入貨物の通関手続きを専門に行う国家資格者です。主に通関業者(フォワーダー等)に所属し、税関に対して輸出入の申告を行い、必要な検査への立ち会いや関税の納付手続きを代行します。貨物が日本の法律(他法令)に適合しているかを確認し、正しく日本国内へ持ち込む、あるいは海外へ送り出すための実務を担います。貿易現場の最前線で、貨物の流れを止めることなく進める役割を担っています。
行政書士と通関士の決定的な違い
両者の違いを理解するためには、業務の「フェーズ」と「視点」に注目する必要があります。
業務の対象範囲とタイミング
行政書士の主な業務は、貨物が到着する前や事業を開始する前の「準備段階」に集中します。法的な枠組みを整え、ビジネスを行う資格を得ることが目的です。一方、通関士の業務は、貨物が実際に港や空港に到着した「実務段階」で発生します。具体的なモノの動きに合わせて、その都度申告を行うのが通関士の特徴です。
管轄官庁の違い
行政書士が扱う書類の提出先は、保健所、警察署、税務署、各省庁など多岐にわたります。これに対し、通関士が主に対峙するのは「税関」です。行政書士はビジネス全般を律する国内法に広く精通している必要があり、通関士は関税法や輸出入統計品目表などの通関に特化した深い知識が求められます。
貿易ビジネスで両者を連携させるメリット
行政書士と通関士、それぞれの職能が合わさることで、貿易ビジネスはより強固なものになります。ここでは、連携によって得られる具体的なメリットを解説します。
複雑な法規制への一気通貫した対応
食品や化粧品、酒類などの輸入では、食品衛生法や薬機法といった「他法令」の確認が必須です。行政書士が事前にこれらの法律に基づく届出や許可を完了させておくことで、通関士は税関での申告をスムーズに進められます。事前の準備と実務が分断されていると、税関で貨物が止まるリスクが高まりますが、両者の視点を組み合わせることでトラブルを未然に防ぐことが可能です。
リスク管理とコスト削減の両立
適切な許認可を保有していない状態で輸入を行うと、商品の廃棄や積み戻し(シップバック)など、多大なコストが発生する恐れがあります。行政書士の法的視点と、通関士の実務的視点が連携していれば、最も効率的でリスクの低い輸出入ルートを構築できます。これは結果として、無駄な保管料や輸送費の削減につながり、ビジネスの利益率を向上させます。
株式会社オナーズが提供する専門的な貿易支援
株式会社オナーズは、貿易実務のコンサルティングと行政書士業務の両面から、企業の海外展開をサポートしています。特に、食品や酒類の輸入においては、複雑な成分確認やラベル表示の検討から、必要な販売免許の取得まで、専門知識を活かしたトータルな支援が可能です。
「この商品は輸入できるのか」「販売するためにどのような免許が必要か」といった上流工程の疑問から、実際の通関フローの構築まで、お客様のビジネスに寄り添った最適なソリューションを提供いたします。専門家への相談を一本化することで、情報伝達の齟齬をなくし、スピーディーな事業展開を可能にします。
まとめ
行政書士は「事業の権利」を守り、通関士は「貨物の流れ」を支える専門家です。貿易ビジネスを拡大させるためには、この両方の機能が欠かせません。自社の状況に合わせて適切に専門家を活用し、法的コンプライアンスの遵守と効率的な実務運営を両立させることが、成功への近道といえます。貿易実務や許認可でお困りの際は、実務経験豊富なプロフェッショナルへ早めに相談することをおすすめします。
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