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行政書士試験の「没問」とは?合否への影響と過去の事例を専門家が解説

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行政書士試験の「没問」とは?合否への影響と過去の事例を専門家が解説

行政書士試験の受験生にとって、もっとも困惑する事態の一つが「没問(ぼつもん)」の発生です。試験終了後に発表される「正解の訂正」や「全員正解」という措置は、合否ライン上にいる方にとって死活問題となります。本記事では、行政書士試験における没問の定義から、過去の発生事例、そして没問が合否に与える影響について、行政書士法人Honorsの視点を交えて詳しく解説します。

目次

行政書士試験における没問の定義と発生理由

行政書士試験において「没問」と呼ばれるものは、公式には「不適切問題」として扱われます。これは、試験センターが作成した問題に何らかの不備があり、客観的に正解を導き出すことが困難であると判断された問題を指します。

没問(不適切問題)とは何か

試験実施後に、受験生や専門予備校からの指摘、あるいは試験センター内部の再点検によって、設問の不備が発覚することがあります。その際、公平性を期すために、該当する問題の得点を全員に付与したり、複数の選択肢を正解としたりする措置が取られます。これが受験界で一般的に「没問」と呼ばれている現象です。

問題が不適切と判断される主なケース

不適切問題として認定されるケースは、主に以下の3パターンに集約されます。第一に、選択肢の中に正解が一つも存在しない場合。第二に、正解となり得る選択肢が複数存在してしまう場合。そして第三に、問題文自体の記述が不明瞭であり、論理的に答えを特定できない場合です。法改正のタイミングと試験作成の時期が重なることで、解釈の齟齬が生じることも稀にあります。

過去の行政書士試験で発生した没問の事例

行政書士試験は国家資格の中でも高い精度で作成されていますが、過去には何度か不適切問題による救済措置が取られた歴史があります。

令和5年度試験における得点措置

記憶に新しいところでは、令和5年度の行政書士試験において不適切問題が発生しました。具体的には、法令科目の多肢選択式問題において、適切な解答が導き出せない不備があったため、受験者全員に対して当該問題の得点を与える措置が講じられました。このように、試験センターはミスを認めた場合、速やかに公式サイトで得点措置の公表を行います。

過去の傾向と頻度

数年に一度の頻度で、何らかの得点修正が行われる傾向にあります。かつては一般知識の問題においても、統計データの解釈や出典の不備から全員正解となった事例がありました。受験生は、自己採点の結果と公式発表の正解が異なる可能性があることを、念頭に置いておく必要があります。

没問が合否に与える具体的な影響

没問の発生は、合否ライン付近にいる受験生にとって非常に大きな意味を持ちます。しかし、その影響は必ずしもポジティブなものだけではありません。

全員正解による得点の上積み

もっとも一般的な措置は、該当問題の配点を全員に付与する形式です。例えば、4点配点の五肢択一式問題が没問になれば、本来間違えていた人も4点が加算されます。これにより、176点で不合格だと思っていた人が、逆転で180点の合格ラインに到達するケースが生まれます。

合格率と採点基準の変動

没問によって受験生全体の平均点が底上げされると、記述式問題の採点が厳しくなるのではないかという推測がしばしばなされます。行政書士試験は絶対評価の試験ですが、合格率を一定の範囲に収めるための調整が行われているという見方もあります。そのため、択一式で得点が上がったからといって、必ずしも安心できるわけではないのが難しいところです。

試験本番で「没問かも?」と感じた時の対処法

試験中に「この問題、どれも正解に見えない」「条件が足りないのでは」と疑問を抱く瞬間があるかもしれません。そのような状況で最も避けるべきは、その1問に固執して時間を浪費することです。行政書士試験は時間配分が極めて重要な試験です。不備がある可能性を疑いつつも、まずは「最も正解に近いと思われるもの」にマークし、次の問題へ進む勇気が求められます。結果的に没問になれば全員に点が入るため、そこで悩んで他の問題を解く時間を失う方が大きな損失となります。

没問に左右されない確実な合格力を身につけるために

合否が没問1問に左右される状況は、精神的にも非常に不安定なものです。確実な合格を手にするためには、没問による4点や8点の変動を考慮してもなお、余裕を持って合格ライン(180点)を突破できる実力を養う必要があります。具体的には、法令科目の基礎を徹底し、択一式だけで160点以上を安定して得点できるレベルを目指すべきです。実務においても、法解釈の曖昧な部分に直面することは多々あります。試験勉強を通じて「正解が一つに定まらない状況」への対応力を磨くことも、将来の行政書士としての資質につながります。

まとめ

行政書士試験における没問は、受験生にとって予期せぬ出来事ですが、試験センターによる公平な措置が行われる対象でもあります。過去の事例を振り返ると、得点加算によって救われるケースもあれば、全体のレベルアップにより記述式の採点に影響が出る可能性も否定できません。最も大切なのは、不確定な要素に一喜一憂せず、日々の学習で圧倒的な基礎力を積み上げることです。行政書士法人Honorsでは、こうした試験を突破したプロフェッショナルが、複雑な法的課題の解決にあたっています。試験勉強で培った知識を実務で活かしたい方は、ぜひ当法人の活動も参考にしてください。

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