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労働組合の結成への対応とリスク管理|不当労働行為を避けるための知識

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労働組合の結成への対応とリスク管理|不当労働行為を避けるための知識

従業員による労働組合の結成や外部ユニオンへの加入通知が届いた際、経営陣としてどのように対応すべきかは極めて重要な課題です。安易に「組合を潰したい」といった感情的な対応をとることは、労働組合法に抵触する「不当労働行為」とみなされるリスクがあります。本記事では、企業が法的に守るべきルールと、健全な労使関係を構築するために必要なリスク管理の観点について、調査の専門家の視点から解説します。

目次

労働組合法における「不当労働行為」の禁止とは

労働組合法第7条では、使用者が労働組合や労働者に対して行ってはならない「不当労働行為」が明確に規定されています。具体的には、組合への加入を理由とした解雇や不利益な取り扱い(不利益取り扱い)、団体交渉の正当な理由のない拒否(拒否)、組合の運営を支配しようとする行為(支配介入)などが禁じられています(出典:e-Gov 労働組合法)。「組合を潰す」といった意図を持って組合員を特定し、圧力をかける行為は、この「支配介入」に該当する可能性が非常に高く、労働委員会からの救済命令や損害賠償請求の対象となります。企業側はまず、法律の枠組みを正しく理解し、違法な手段を排除した対応を徹底しなければなりません。

組合結成時に企業が取るべき冷静な対応フロー

労働組合から結成の通知や団体交渉の申し入れがあった場合、企業は誠実に対応する義務があります。まずは通知内容を精査し、組合の組織形態や要求事項を確認します。この際、経営陣が直接従業員に対して組合脱退を促したり、特定の従業員を不当に優遇・冷遇したりする言動は厳禁です。厚生労働省の統計によると、令和5年の労働争議のうち「不当労働行為」に関連する紛争は一定数存在しており、初期対応の誤りが長期的な紛争に発展するケースが少なくありません(出典:厚生労働省 令和5年労働争議統計調査)。法務担当や社会保険労務士と連携し、事実に即した対話の場を設けることが、結果として企業のブランド価値を守ることにつながります。

実態把握のための調査とリスクマネジメントの重要性

労使紛争が発生する背景には、社内の労働環境に対する不満や、外部組織による主導など、さまざまな要因が隠されています。オナーズ株式会社では、企業の健全な運営をサポートするための企業調査やリスク管理に関するコンサルティングを行っています。組合結成の背後にある事実関係や、社内の情報漏洩、内部不正の有無を正確に把握することは、適切な経営判断を下すために不可欠です。感情的な対応で「潰す」のではなく、なぜ組合が必要とされる状況になったのかという根本的な原因を調査し、社内のコンプライアンス体制を再構築することが、真の解決への近道となります。事実に基づいた客観的なデータこそが、法的リスクを最小限に抑える鍵となります。

まとめ

労働組合の結成に対する「潰し方」を模索することは、企業にとって法的な自滅行為となりかねません。重要なのは、労働組合法を遵守した上で、誠実に団体交渉に応じつつ、社内の実態を客観的に把握することです。専門的な調査を通じてリスクを可視化し、適切な労使関係の構築を目指すことが、持続可能な企業経営には求められます。お困りの際は、法務や調査の専門家へ早めに相談することをお勧めします。

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