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TCFD提言に基づく情報開示の重要性と4つの柱|企業の気候変動対応を解説

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TCFD提言に基づく情報開示の重要性と4つの柱|企業の気候変動対応を解説

近年、気候変動が企業経営に及ぼす影響が拡大しており、投資家や金融機関からは非財務情報の透明性が強く求められています。その中心的な枠組みとなるのがTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言です。日本においても、東京証券取引所のプライム市場上場企業に対して、TCFD提言に沿った情報開示が実質的に義務化されるなど、対応の重要性は増す一方です。本記事では、TCFD提言の概要から具体的な4つの開示項目、日本国内の動向について詳しく解説します。

目次

TCFD提言とは?設立の背景と目的

TCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosures)は、G20の要請を受けた金融安定理事会(FSB)によって2015年に設立されたタスクフォースです。気候変動によるリスクと機会を企業がどのように認識し、財務にどのような影響を与えるかを投資家へ開示することを推奨しています(出典:環境省)。従来の環境報告書とは異なり、気候変動を「経営課題」として捉え、財務的なインパクトを定量・定性の両面から説明することが求められる点が特徴です。

TCFDが求める4つの開示項目:ガバナンス・戦略・リスク管理・指標と目標

TCFD提言では、業種を問わず全ての企業に対して、以下の4つの項目について開示することを推奨しています。

1. ガバナンス:気候関連のリスクと機会に対する取締役会の監視体制や経営者の役割を明確にします。
2. 戦略:短期・中期・長期の気候関連リスクと機会が、企業の事業、戦略、財務計画に及ぼす具体的な影響を特定します。特に「2℃シナリオ」などのシナリオ分析を用いた経営のレジリエンス(強靭性)の提示が重要視されます。
3. リスク管理:気候関連リスクを特定、評価、管理するプロセスが、組織全体の総合的なリスク管理にどのように統合されているかを説明します。
4. 指標と目標:気候関連のリスクと機会を評価・管理するために用いる指標と、その目標値を設定します。温室効果ガス(GHG)排出量(Scope1、Scope2、および該当する場合はScope3)の開示が強く推奨されています(出典:金融庁)。

日本国内におけるTCFD開示の義務化と現状

日本は世界的に見てもTCFD賛同機関が非常に多い国です。2021年のコーポレートガバナンス・コード改訂に伴い、東京証券取引所のプライム市場上場企業は、TCFDまたはそれと同等の枠組みに基づく情報開示の質と量の充実が求められるようになりました。また、2023年3月期からは有価証券報告書においてもサステナビリティ情報の記載欄が新設され、気候変動への取り組みが投資判断の重要な要素として位置づけられています(出典:日本取引所グループ)。

株式会社オナーズによるTCFD対応支援

株式会社オナーズでは、企業のサステナビリティ経営を加速させるための専門的なコンサルティングを提供しています。TCFD提言に沿った開示においては、単なる書類作成にとどまらず、企業の持続可能性を高めるための本質的な支援を行っています。具体的には、GHG排出量の算定(Scope1, 2, 3)から、シナリオ分析の実施、リスクと機会の特定、そして統合報告書やウェブサイトへの開示支援まで、一気通貫での対応が可能です。企業のフェーズに合わせた伴走型の支援により、投資家から信頼される情報開示体制の構築を実現します。

まとめ

TCFD提言への対応は、もはや一部の大企業だけの課題ではなく、サプライチェーン全体、そして持続可能な経営を目指すすべての企業にとって避けて通れないテーマとなっています。気候変動に伴う物理的リスクや移行リスクを正しく把握し、それを「機会」へと変えていく戦略的な開示が、企業の長期的な価値向上に直結します。適切なデータ収集と分析に基づいた、透明性の高い情報開示を進めていくことが求められています。

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  • TCFD開示支援サービス – 株式会社オナーズが提供するTCFD提言に沿った情報開示およびシナリオ分析の支援詳細です。
  • GHG排出量算定支援 – TCFDの「指標と目標」において不可欠なScope1・2・3の温室効果ガス算出をサポートします。
  • サステナビリティ経営支援 – 企業の持続的な成長を実現するためのESG・サステナビリティ戦略の策定を支援します。