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非嫡出子の相続権と遺産分割を円滑に進めるための注意点
非嫡出子の相続権と遺産分割を円滑に進めるための注意点
相続の手続きにおいて、非嫡出子の存在は重要な論点となります。かつては法律によって法定相続分に差が設けられていましたが、現在は最高裁判所の決定を経て、法律上の扱いが大きく変化しました。本記事では、非嫡出子の定義から、現在の相続における権利、さらには将来的なトラブルを未然に防ぐための具体的な対策までを詳しく解説します。Honorsは、複雑な相続事案を抱える方々に対し、専門的な知見に基づいた最適な解決策を提案しています。
目次
- 非嫡出子の定義と法律上の位置付け
- 最高裁判決による相続分の変更と現状
- 相続権が認められるための必須要件
- 遺産分割で発生しやすい主なトラブル
- トラブルを未然に防ぐための実効的な対策
- Honorsが提供する相続コンサルティング
- まとめ
非嫡出子の定義と法律上の位置付け
非嫡出子とは、法律上の婚姻関係がない男女の間に生まれた子供を指します。一般的には「婚外子」とも呼ばれます。これに対し、法律婚をしている夫婦の間に生まれた子供は嫡出子と呼ばれます。かつての民法では、非嫡出子の相続分は嫡出子の2分の1と定められていました。しかし、子供の権利を守るという国際的な視点や、個人の尊厳を重視する現代の家族観に鑑み、この不平等な扱いは法的に見直されることとなりました。
最高裁判決による相続分の変更と現状
2013年(平成25年)9月4日、最高裁判所は「非嫡出子の法定相続分を嫡出子の半分とする民法の規定は違憲である」との判断を下しました。この決定を受けて民法が改正され、2013年9月5日以降に開始された相続においては、非嫡出子も嫡出子と全く同じ割合の法定相続分を持つことが確定しました。現在では、子供としての地位において差別は存在しません。相続の場面でも、子供が何人いるかによって単純に等分される形となります。
相続権が認められるための必須要件
非嫡出子が父親の財産を相続するためには、法律上の親子関係が証明されている必要があります。母親との関係は、出産という事実によって当然に親子関係が認められますが、父親との関係においては手続きが欠かせません。
父親による認知の重要性
父親との法律上の親子関係を発生させる手続きが「認知」です。認知には、父親が生前に行う「任意認知」と、遺言によって行う「遺言認知」、さらには子供側から裁判を通じて請求する「強制認知」があります。認知がなされない限り、たとえ生物学的な親子であっても、法律上の相続権は発生しません。相続の手続きを進める際には、被相続人の戸籍を遡り、認知されている子供の有無を確認することが不可欠です。
遺産分割で発生しやすい主なトラブル
非嫡出子が関わる相続では、感情的な対立が生じやすく、手続きが複雑化する傾向にあります。特に他の相続人がその存在を知らなかった場合、大きな混乱を招く恐れがあります。
存在の把握が遅れることによる協議の停滞
遺産分割協議は、相続人全員の合意が必要です。もし一部の相続人を除外して協議を行い、遺産分割協議書を作成しても、その協議は無効となります。相続開始後に戸籍調査を行い、予期せぬ相続人が判明した結果、協議がゼロからやり直しになるケースは少なくありません。これが原因で親族間の関係が悪化し、長期にわたる紛争に発展することも珍しくありません。
遺留分の侵害に関する主張
非嫡出子にも「遺留分」が認められています。遺留分とは、一定の相続人に対して法律上保障された最低限の遺産受取分のことです。遺言によって特定の相続人に全財産を譲ると指定されていても、非嫡出子は自らの遺留分を侵害されたとして、遺留分侵害額請求を行うことができます。この権利の行使を巡って、支払い金額や支払い方法で揉める事案が多く見受けられます。
トラブルを未然に防ぐための実効的な対策
相続が争いに発展することを防ぐには、生前の準備が極めて重要です。財産を所有する本人が明確な意思表示を行い、法的に有効な手段を講じることで、遺された家族の負担を軽減できます。
公正証書遺言の活用
遺言書を作成しておくことは、紛争回避の第一歩です。特に公証人が作成に関与する「公正証書遺言」は、形式的な不備で無効になるリスクが極めて低く、高い証拠力を持ちます。遺言書の中で、非嫡出子に対する配分を明記し、さらに「付言事項」として、なぜそのような配分にしたのかという思いを書き添えることで、相続人の心情的な納得を得やすくなります。
生前贈与による資産移転の検討
将来的な遺産分割の対象となる財産を減らしておくために、生前贈与を計画的に活用する手法もあります。ただし、生前贈与も遺留分算定の基礎となる財産に含まれる場合があるため、専門的なシミュレーションが必要です。税務上のメリットも含め、長期的な視点での設計が求められます。
Honorsによる相続支援サービス
Honorsでは、非嫡出子が関わるデリケートな相続問題に対し、客観的かつ専門的な立場からコンサルティングを行っています。資産の棚卸しから、遺言作成のサポート、さらには納税資金の確保まで、包括的なソリューションを提供します。お客様一人ひとりの家族構成や資産状況に合わせ、争族を防ぎ、円滑に資産を次世代へ引き継ぐためのお手伝いをいたします。複雑な状況であっても、Honorsが伴走することで、解決への道筋を明確に示します。
まとめ
非嫡出子の相続権は、法律改正によって嫡出子と同等になりました。しかし、実際の遺産分割においては、認知の有無や戸籍の確認、遺留分への対応など、実務上で注意すべき点が多岐にわたります。トラブルを避け、円満な相続を実現するためには、早期の状況把握と専門家のアドバイスが欠かせません。相続に関する悩みや不安をお持ちの方は、ぜひHonorsへご相談ください。
