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【定例会】士業連携が生む成果と成長 ― 次世代ビジネスの形
8月21日。お盆休みが明けても、まだまだ夏の熱気が残る夕方。
東京・浜松町の街を歩きながら、大門駅からもほど近い会場へ向かいました。
今回参加したのは「HonorsチームWEST」の定例会。名前の響きからも、どこか活気を感じるチームです。
この日のファシリテーターは、プルデンシャル生命保険株式会社 西さん。
会場にはすでにメンバーが集まり、穏やかな笑顔と活発な意見が飛び交う、明るい空気に包まれていました。

参加メンバーは、
プルデンシャル生命保険株式会社 西紘輝さん
株式会社ワンアップ 丸井貴弘さん
遠山総合特許事務所 遠山敬一さん
法律事務所アルシエン 河野冬樹さん
飯高税理士事務所 飯高隆太さん
行政書士オフィス未来計画 山田和彦さん
直樹社労士事務所 松本直樹さん
ピーエムジー株式会社 髙橋光太さん
合同会社カステリーノ 勝見隆さん
私、ECマーケター・ライターの松田篤子を加え計10名(順不同)
今回のHonors WEST定例会では、各分野の専門家による知見共有と、連携による成果報告が相次ぎました。
冒頭では、事務局の丸井さんより「弁護士との協業により3社の契約につながった」という嬉しいニュースが。
地域を越えて専門家同士が協働し、新たなビジネスチャンスを生み出す姿は、まさにHonorsの理念を体現していました。
Honorsは、士業・専門家を中心とした全国ネットワーク。現在は全国50拠点へと拡大し、
「情報共有」「スキルアップ」「連携による課題解決」を目的に活動を続けています。
デジタル化で進化する連携基盤 ― Line Works導入へ
事務局から新たな取り組みとして 「Line Works」導入計画 が発表されました。
これまで要望の多かった「他チームとの情報共有」や「議事録の整理・蓄積」をシステム化することで、全国のメンバーがより円滑に交流できる仕組みを整えます。
丸井さんからは「個人情報や案件データは事前確認のうえ、リーガルチェックを通して運用する」との説明もあり、セキュリティ面への信頼性が強調されました。
今後はNote機能を活用し、勉強会や定例会のナレッジを体系的に蓄積していく方針です。
各分野から見える“次の時代”のビジネス像
この日はメインプレゼンが急遽お休みとなり、メンバーそれぞれが近況と専門領域を共有。異業種の視点が交わるHonorsならではの濃密な時間となりました。
勝見さんは、省エネ性能を備えたアパート経営の最新事例を紹介。
自社工場での鉄骨生産によるコスト最適化や、助成金を活用した建築費軽減の取り組みなど、環境対応が企業価値を左右する時代の到来を示しました。
弁護士の河野先生からは、フリーランス新法(2024年11月施行) に関する実務的な解説があり、契約条件の明示義務や報酬支払いの適正化など、クリエイティブ業界での影響について議論が交わされました。
個人事業主や一人法人、副業フリーランスまで対象となるため、多様な働き方が進む中で注目すべき法改正として参加者の関心を集めました。
商標とブランドを守る「おしゃ弁理士®」

弁理士の遠山先生は、印象的なキャッチコピー お喋り好きな「おしゃ弁理士®」で登場。
ネーミングやブランド保護の重要性を紹介。質問も多かったタイミングについては、「名前が決まった段階で商標を検討すべき」と強調。
トラブル発生後の変更対応の大変さを実例で共有し、参加者も真剣に耳を傾けました。
商標は“登録主義”である日本では、名称を決定前、早期対策の意識が広がるきっかけとなりました。
数字を軸に課題を解く ― 税理士の新たな役割
税理士の飯高先生は、経営課題を抽出し専門家と連携する“ハブ役”としての取り組みを紹介。
クラウド会計(freee、マネーフォワード)導入により業務効率化を推進し、
さらに生成AIを活用した会計データ分析にも関心を寄せています。
AI解析を組み合わせた経理支援の将来像に、「新しい士業の形」として共感の声が上がりました。
また、中小企業の資金調達支援の髙橋さんからは、売掛債権の早期資金化という即戦力サービスが紹介され、最短即日対応というスピード感に多くの参加者が注目しました。

異色のキャリアが生む信頼と学び

社労士の松本先生は、元・鉄道運転士という異色の経歴を持つ初参加メンバー。
現在は区役所での労働環境モニタリングも兼務し、
「事故を起こさず帰ることが第一」という現場経験を通じた責任感が印象的でした。
資格取得の努力と実践力に、会場からは温かなエールが送られました。
行政書士の山田先生は、在留外国人のビザ申請や成年後見など、社会的意義の高い活動を展開。
在留外国人比率が3.2%に達し、増加している日本社会において、今後ますます需要が拡大する分野です。
国際的な知見を持つ専門家の存在が、Honorsの多様性を支えています。
医療×士業の連携で生まれる新モデル
最後にファシリテーターの西さんから、医療モール開発と開業支援の取り組みが共有されました。
薬局・クリニック・士業を一体化したワンストップ支援により、
開業医の税務・労務・保険・人材採用までを包括的に支援。
医療法人化を見据えた保険設計や退職金制度までサポートする仕組みは、
チーム連携の理想形として参加者の注目を集めました。
■ 信頼が価値を生む ― Honors の魅力
信頼が価値を生む ― Honors の魅力
会の締めくくりには、チーム名「WEST」にちなみ全員で“W”ポーズの記念撮影。
和やかな雰囲気の中にも、確かな専門性と信頼関係が息づいていました。
Honors は、互いの専門性を尊重しながら、実践的な連携と学びを重ねる場。
ビジネスパーソンが“次の成長”を見つけるヒントがあります。
新たなつながりや視点を求める方は、ぜひ一度その空気を体感してみてください。
(記事:松田篤子)
