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【定例会】独立系FPが明かす「士業連携」の真髄|戦略と顧客本位の提案術
2025年も師走が近づく12月18日、四谷三丁目の会場へ。
発足から8カ月を迎えた「Honorsゼロワンチーム」にとって、今回が節目となる定例会のレポートです。
メインスピーカーには、独立系ファイナンシャルプランナー(FP)の西川さん。既存の金融業界が抱える構造的課題を起点に、士業が連携して顧客へ提供すべき“真の価値”とは何か、さらにAIを活用したコミュニティの可能性まで──。メンバー全員を巻き込みながら、視座の高い議論が次々と展開される場となりました。

参加メンバーは、
ファイナンシャル プランニング技能士 西川洸介さん
V master税理士事務所 松田光弘さん
株式会社ワンアップ 丸井貴弘さん
株式会社ワンアップ 細川涼偉さん
私、ECマーケター・ライターの松田篤子を加え、計5名(順不同)。
「特定のものを売らない」という第三者性の強み
西川さんは、自身の立ち位置は、顧客の課題を整理し最適な専門家や商品へとつなぐ「振り分け役」が役割だと語りました。

特定の組織に忖度しない姿勢。フラットな視点で情報を選別する力。
その第三者性こそが、士業同士の連携を機能させる前提です。
専門家が専門性を最大限に発揮できる環境。単独では届かない案件に、チームで応える体制。
Honorsが目指すのは、士業が“横につながる”ことで生まれる新しい価値です。
「本物のプロ」を見極め、個人の限界を超える戦略
資産運用の世界で、真のスペシャリストとは誰か。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のように兆単位の資金を動かす存在を例に挙げました。個人がその知見に直接触れることは容易ではありません。
しかし、大手金融機関が組成する商品を通じて、その運用力を間接的に活用することは可能です。
重要なのは、構造を理解する視点。
さらに、日本の金融商品には、海外より利益率が高い傾向もあり、設計の背景を見抜く目が求められます。
提供側の都合に振り回されない判断力。それは士業にも不可欠な資質です。
だからこそ、多様な専門家が知見を持ち寄り、相互に検証し合える場の価値が高まります。
Honorsの定例会は、まさにその思考を磨く実践の場となっています。
「進撃の巨人」に学ぶ、過剰保険という壁の罠
保険に入る目的について、「預貯金でまかなえないリスク」に絞るべきだと話しました。
多くの人は「貯金を減らしたくない」という不安から、何枚もの“壁”をつくろうとします。けれど、それは『進撃の巨人』のエレンが壁の中で身動きできなくなっている姿と重なります。守りを固めすぎることで、かえって家計を圧迫し、結果的に生活を苦しくしてしまう。本来の目的を見失った状態です。
実際、日本の公的医療保険制度、とくに高額療養費制度は非常に手厚く、月々の自己負担額には上限があります。

ここで細川さんから質問、
「先端医療は高額だから、やはり保険で備えるべきなのか?」
「預貯金を超える備えとは何を指すのか?」
西川さんの答えは明快でした。
本当に備えるべきは、保険診療の対象外となる「自由診療」や「先進医療」に限るべきだということ。場合によっては3,000万円単位の費用がかかる領域です。世界最先端の治療や薬は、まず自由診療として始まり、のちに先進医療へと広がっていく──その流れも共有されました。
メンバーの体験談も交えながら、会場は和やかながらも熱を帯びた空気に包まれました。
ちなみに、2024年の1世帯あたりの平均年間保険料は35.3万円だそうです。長く払い続ければ、相当な額に。今回の議論は、家族や自分の保険を見直すよいきっかけとなりました。
「特売のもやし」を拾い、資産形成を加速させる
西川さんが示したのは、保険を感情ではなく“構造で選ぶ”という視点です。
各保険会社には、集客を目的とした低利益率の商品が存在します。保障内容が優れていながら、価格が抑えられている設計です。こうした商品を選択的に組み合わせることで、合理的な保障設計が可能になります。
特定の営業担当に依存せず、複数の代理店を横断的に活用する。その結果、夫婦それぞれに適した保障を、月額数千円程度で構築できるケースもあるといいます。
抑えた保険料分をNISAなどの運用に振り向けることで、保障と資産形成を分けて最適化する。役割を明確に分離することで、積み立て型保険に一本化するよりも効率的な資産形成が期待できます。
守る仕組みと増やす仕組みを切り分ける。
その冷静な設計思想が、長期的な成果につながっているという示唆に富む内容でした。

士業の知恵を資産化し「事務所のOS」を目指すHonorsの展望
西川さんの知見を個人の実践で終わらせない。
それをHonors全体の力へと昇華させる──そんな力強いビジョン。
FP単独では解決できない高度な税務・法務領域も、Honorsには税理士、弁護士をはじめとする専門家が揃っています。それぞれの専門性を掛け合わせ、プロジェクト単位で課題解決に挑む。士業が“点”ではなく“面”で機能する、新時代のブローカー・コンサルとしてゼロワンチームが本格的に動き出します。
対談動画コンテンツを起点に信頼を積み重ね、リアルな面談へとつなげていく。情報発信と実務を一体化させながら、士業連携の新しい導線を描いていきます。
その挑戦を支えるのが「知恵の資産化」という構想です。定例会で生まれる膨大な議論や知見を生成AIに学習させ、士業200名を超えるプロフェッショナルの叡智を瞬時に引き出せる仕組みへ。経験や勘に頼る時代から、集合知を武器にする時代へと舵を切ります。
Honorsは単なる交流の場ではありません。
最新の知見と強固なチームが実装された「事務所のOS」として、士業の働き方そのものをアップデートしていく存在です。
認知拡大と加入価値の向上を両輪に、士業コミュニティの新しいスタンダードを創り出していきます。
(記事:松田篤子)
