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沖縄科学技術大学院大学（OIST）視察レポート
2024年10月3日Honorsカンファレンスの一環として、沖縄科学技術大学院大学（OIST）を訪問しました。
沖縄から世界へ：OISTの魅力
OISTは、世界各国から優秀な研究者が集まる国際的な研究機関です。キャンパス内ではすべてのコミュニケーションが英語で行われており、そのグローバルな環境に驚きました。広大で自然豊かなキャンパスに加えて、最先端の研究設備が整っており、学術と技術革新が融合した素晴らしい場所だと感じました。
さらにOISTは、2023年の「ネイチャーインデックス」で科学論文の質において国内1位、そして世界でも9位にランクインしており、その研究力の高さが世界的にも評価されています。このようなトップレベルの研究機関が日本の沖縄にあることは、とても誇らしいことです。
スタートアップとの連携：未来への挑戦
視察の中で特に注目を集めたのは、OISTでのスタートアップ企業との連携です。今回の視察では、2つのスタートアップ企業が自社のビジネスモデルを紹介してくれました。
watasumi株式会社
watasumi株式会社の排水処理発電システムは、中小食品・飲料工場向けに1日1～5トンの排水を処理しながら発電を行い、バイオガスを再利用できるという非常に革新的な技術です。1トンの排水から67kWhの電力を生産し、年間100トンのCO2排出削減を実現するとのことで、驚くべき効率性と環境貢献を感じました。プレゼンを聞いて特に印象的だったのは、持続可能な技術が中小企業でも手軽に導入できるよう設計されている点です。コスト削減とSDGsの達成を両立できるこのシステムは、食品業界にとって重要なソリューションとなると確信しました。
Sage-Sentinel Smart Solutions株式会社
Sage-Sentinel Smart Solutions株式会社は、高齢者向けの転倒防止ソリューションを提供しており、転倒の3〜5秒前に予測してユーザーに警告を送る技術を開発しました。カメラとAI、またはモーションキャプチャーベルトを使って動きを監視し、転倒リスクを軽減します。日本は高齢者人口が多く、人手不足が深刻なため、同社にとって理想的な市場であり、日本で成功後、他の高齢化市場にも展開予定です。このような先進技術が、私たちの日常生活にどのように影響を与えるのか、とても興味深いプレゼンテーションでした。
OISTと士業コミュニティの未来
OISTは、スタートアップ企業の育成に最適な環境を提供しています。今回の視察を通じて、OISTが持つ国際的な技術力と、士業コミュニティHonorsが持つ全国的な法務・税務の専門知識を組み合わせることで、スタートアップ企業を強力にサポートできる可能性を感じました。特に、海外のスタートアップにとって日本の助成金制度や法的手続きは複雑で理解しにくいため、専門的な支援が不可欠です。
士業コミュニティHonorsは、助成金申請や税務管理、法的アドバイスなどを提供し、スタートアップが日本市場に適応し、成長するための基盤を整えます。OIST発の企業だけでなく、沖縄のスタートアップ全体が全国、さらには海外の市場から注目されるようになるためには、このような連携が重要です。
沖縄のスタートアップエコシステムはまだ若いですが、士業コミュニティの支援により、VC（ベンチャーキャピタル）からの投資も増え、さらに多くのイノベーションが生まれることが期待されます。こうした取り組みにより、沖縄がスタートアップ支援において国内外で重要な拠点となり得ることを、今回の視察で実感しました。
まとめ
OISTでの視察は、グローバルな視野で考えるスタートアップ支援の可能性を探る貴重な機会となりました。沖縄という地にありながら、世界レベルの研究機関としての存在感を放つOIST。これからも士業コミュニティHonorsは、こうした貴重なリソースを最大限に活かし、スタートアップの成長をサポートしていきたいと考えています。
次回のイベントでも、さらに興味深い発見や新しい連携のチャンスが生まれることを楽しみにしています。
