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【定例会】“人”を考える神戸定例会レポート!

Honors

ゴールデンウィーク明けの5月7日、私は京都から神戸へ向かいました。この日は、Honorsの神戸チーム2チームによる定例会と合同交流会が行われる日。チームを超えた連携の様子を見られるぞ!と、期待を胸に参加しました。

参加メンバーは、
株式会社ワンアップ 福本達彦さん
メットライフ生命保険株式会社 藤原高志さん
税理士法人ティームズ 近藤修先生
株式会社売れる広告研究所 山下龍介さん
株式会社マイナビ 橋口功さん
M&M企画(社会保険労務士事務所) 北村滋郎先生
弁護士法人港国際法律事務所神戸事務所 井上翔太先生
社労士オフィスIRODORI 久保谷有希先生
株式会社アイル 西谷寿さん
株式会社アイル 坂野志保さん
株式会社クレディセゾン 川島由久さん
株式会社クレディセゾン 山尾智香子さん
私、ライター・マーケターの後藤久美子
の13名です。

採用・育成・定着──「人材」は組織の要

冒頭、事務局より「士業業界転職セミナー」についての案内がありました。Honorsでは現在、金融業界出身者の士業業界への転職支援に取り組んでいます。

これまでの士業転職といえば、有資格者を即戦力として採用するのが一般的でした。しかしHonorsでは、M&Aや事業承継などの新規提案に際し、無資格でもコミュニケーション能力の高い人材に「1ポジションを任せてみませんか?」といった提案を士業事務所に行っています。先生方とタッグを組むことで、資格がなくても知見を活かせる──そんな新しい採用のあり方を模索しているのです。

近況報告でも、「採用」や「人材育成」が大きなテーマとなっていました。

税理士法人ティームズの近藤修先生からは、優秀な人材の定着を図るため、内部統制に力を入れているというお話がありました。士業事務所では評価制度が明文化されておらず、キャリアアップの道筋が不明瞭になりがちです。「自分はここで何ができるのか」「どう成長できるのか」が見えることが、意欲につながるのではないか。スポンサー企業のRadishさんなども、こうした課題への対応を支援できるのではと、福本さんからもアドバイスがありました。

株式会社売れる広告研究所の山下さんからは、まさに「採用」をテーマとした近況共有が。面接で実際に聞かれた事例を紹介いただいたあと、株式会社マイナビの橋口さんより、若年層の就職傾向として以下のような特徴が挙げられました。

・正直に物事を伝える
・ジェネラリストよりもスペシャリスト志向
・働き方を重視する

採用現場のリアルな声に、思わず唸ってしまいました。

社労士の久保谷先生は、育休や慶弔時の福利厚生に関する質問が応募者から寄せられる現場の実情について話してくださいました。企業側が十分に把握できていないケースや、すべての要望に応えきれていない状況があり、だからこそ「面接時に聞くべきことはしっかり聞く」ことの重要性を強調。「聞かれなかったので伝えなかった」では、入社後のミスマッチにつながる可能性があるとの指摘が印象的でした。

また、橋口さんからは、退職者の再雇用を支援する企業の事例の紹介も。これに関連して福本さんからは、ミドル世代の離職時に保険などの相談が増えているという実情も共有されました。若者の退職相談が多いと思いきや、意外にもアラフォー・アラフィフ世代が多いというのも驚きでした。

ボクサーとしても活動されている井上先生からは、若年層の採用についてのリアルな思いをお伺いできました。若者の感性に歩み寄ろうとしても、組織の規模が小さいと「空気感の統一」が大事になってきます。求職者の要望にすべて応えようとすると、逆に組織としての軸が揺らいでしまう懸念がある──そんな難しさを語ってくださいました。

社労士の北村先生からは、社労士法が今後改正される見込みであり、新たに「労務監査」が社労士の職務として加わる可能性があるというホットな情報が。これに伴い、セミナーの開催も検討されているそうです。また北村先生は「社長の家庭教師」や就職面接の代行など、経営者支援にも幅広く対応されており、その活動の幅広さが印象に残りました。

「人材」をあらゆる角度から議論検証した濃厚な時間でした。

スポンサーシップも活発なHonors

この日の定例会には、スポンサー企業として(株)アイルと(株)クレディセゾンが参加。

アイルさんは、製造・卸業を中心にシステムサービスを展開。属人化の解消を目的としたシステム導入のメリットを丁寧に説明してくださいました。ちなみに、アイルの坂野さんと山下さんは、お子さん同士がつながっていたようで、思わぬ再会にお二人とも驚かれていました(笑)

クレディセゾンさんからは、「ブルーラジカル」のプレゼンテーション。以前の記事でも触れていますが、改めて紹介すると、これはLuke株式会社が製造、株式会社エーゼットが販売する歯周病治療機器で、歯を抜かずに治療できることが最大の特長。クレディセゾンはこの製品の認知拡大を担っています。

保険診療ではなく、歯科衛生士でも扱える機器として注目されており、導入にはセミナー参加が必須。Honors会員の先生には、ぜひクレディセゾンさんを通じて参加してほしいとのことでした。

神戸チームには社労士の先生が2名在籍していることもあり、今回の定例会は「人事」に関する話題が多く交わされました。

「人」は組織運営において絶対に欠かせない存在です。しかし、労務を含めて人事全般を相談できる士業の先生は意外と少ないのが現状。だからこそ、Honorsという場で知見を共有し合えるのは、会員にとって大きな価値があると実感しました。

★★★

そして夜には、神戸のもう一つのチーム「神戸甲星チーム」との合同交流会へ。仕事の話だけでなく、プライベートのことまで、おいしいお酒と食事を囲みながら、笑顔と笑いに満ちたひとときを過ごしました。

記事:後藤久美子